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もうそうびと

空き家にチャンスを。空き家でチャンスを。|ハクワークス

夢を広げる、ミニマムな家「デンクマル」とお菓子販売所「クーヘン」
埼玉県熊谷市にある一軒の空き家の物語が始まったのは2020年2月。
建築士が手がけたこの空き家は、断熱リフォームのモデルハウスであると同時に、人が自然と集い、つながる「シェアスペース」でもあります。
その名は「デンクマル」。そして、お菓子販売所「クーヘン」も併設され、さまざまな小さな夢が確かに動き出している場所です。
夢のはじまりとして
もともとは約40年前の無断熱住宅。日本の古い住宅に多く見られる寒さや暑さに弱い構造を、建築士ならではの技術でリフォーム。
快適な空間に生まれ変わったこの家に、「空間を体験してもらい、断熱リフォームの価値を感じてもらいたい」という願いと
「意図せずとも、自然と人が集まる場所にしたい」
思いから、デンクマルは貸しスペース、貸しキッチンとして開放されています。
1階のリビングは、1時間500円からのレンタルスペースとして、ヨガ教室やワークショップなど、さまざまな用途で利用されています。
オープンの時期が新型コロナウィルス拡大の時期と重なり、個人事業主のみなさんの「活動場所」として、県内外さまさま場所から集いスタートしました。
シェアキッチンからお菓子販売所「クーヘン」へ
つなぐ手づくりの想い
シェアキッチンは、1時間700円から利用可能。
菓子製造の許可を得ており、主婦の方たちがイベントやマルシェに出店する際のお菓子をここで作っています。
「クーヘン」誕生のきっかけは、利用者からの「作ったお菓子を常時販売できる場所が欲しい」という声。
それに応えるかたちで、お菓子の販売ができるスペースを整え進化してきました。
現在では、利用者同士が定期的に話し合い、それぞれの販売日を決めたり、協力して運営したりと、自主的なコミュニティが育ちつつあります。
2階はシェアオフィス。個人のチャレンジを支える場所に
2階の個室は、静かなシェアオフィスとして利用されています。
現在2社のサロンさんが入居しています。子供の寝室だった部屋で、光熱費、ネット費用を
含む金額で、ここでも、やりたいことを「小さく始める」環境が整っています。
人と人、夢と夢がつながる場に
デンクマルには、これまでたくさんの人が訪れました。
見学に来た人が利用者になり、利用者がまた新しい利用者を連れてくる。そんな「ゆるやかなつながり」が広がっています。
でも、ただ「場を貸す」だけではありません。
「気持ちよく、自然に人と人をつなげていくこと」が、これからも課題であり目標です。
そのために、利用者同士が交流できるイベントも開催。
お互いの得意分野を持ち寄り、新しいコラボや出会いが生まれることで、相乗効果が生まれています。
この空間では、「シェアするのは場所だけじゃない」のです。
知識、スキル、想い、時間——さまざまな「小さな夢」が交差し、次の一歩を踏み出すきっかけになっています。
未来へつながる場所 デンクマル
「デンクマル」は、何かを始めたい人にとっての「はじめの一歩」を応援する場所です。
一人ではできないことも、誰か場所を共有することでできるかも。
一つずつの点が、線になり、面や立体へと成長していける場所です。
5年後、10年後、20年後にも、「また戻ってきたい」と思ってもらえる場所になれたら。
夢が集まり、人がつながり、また新たな夢が生まれる。
未来へつながる拠点となっています。
ソーシャル空き家 デンクマル
菓子製造、レンタルスペースのある元空き家
インスタグラム @denkuma.89